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ナレーション収録現場で必要なこと

記事作成日:2016/06/22

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ナレーション収録現場で必要なこと

「音楽録音」と「ナレーション録音」では

同じ「音を録る」という作業でも、気を付けなければならない点が異なります。

今回は「ナレーション収録」の際に私が心がけていることについて書きたいと思います。

アクセント

ラジオCM、テレビCM、VPナレーション・・・

時には各地方の方言を使って印象深く読むこともありますが

基本的には「標準アクセント」に基づいて収録します。

NHKのアナウンサーさんの原稿読み、と言えば分かりやすいでしょうか?

アナウンサーさん、ナレーターさん、ディレクターさんの必需品でもあるのが、コレ!

アクセント辞典

先日、18年ぶりに大改訂されて新登場となりました。

あらゆる日本語の標準アクセントが掲載されています。

ナレーション収録前には、この辞典をフル活用しながら

原稿の中の言葉のアクセントを調べておきます。

特に今回の大改訂で、旧アクセント辞典とは掲載されているアクセントが異なる言葉もあるので

ここしばらくは念入りに下調べをするようにしています。

収録中もアクセントをスグに調べられるよう、この辞典を傍に置いておきます。

余談ですが、私がこの仕事を始めたときのNHKアクセント辞典の表紙は「青」でした。

そのあと「緑」になり、今回の「赤」になり・・・。色でその人の世代が分かります(笑)

ちょっとしたことも演出に

さて、収録がスタートしました。

言葉で伝えるディレクション以外にも演出方法はあります。

たとえばアナウンスブースに向かって、手で「キュー」(読み始めてもらう合図)を出す時。

元気に読んでほしいときには、勢いよくスパッとキューを振り、

柔らかく読んでほしいときには、優しくふんわりとキューを振る。

オーケストラの指揮者と同じですね。

あと、トークバックで何かしらコミュニケーションを取ったあと、

では録っていきましょう!となったときにトークバックでブースへ向かって伝える

「お願いします」とか「回します」とかの言葉。

キューを振るときと同じで、

明るく読む内容のときには、少しテンション高めに「よろしくお願いします!」と言い、

落ち着いた感じで読む内容のときには、少しゆっくりした口調で「よろしくお願いします。」と言う。

これは、ナレーターさんがカフ(マイクのON/OFF操作機器)を上げる前に

アタマの中でイメージを作ったりされているのを邪魔せず

ナレーションに気持ちを乗せてもらうためです。

ナレーション収録とは「言葉」を収録するということ。

あとは原稿の読み間違いなどをチェックしながら収録を進めます。

日付入りの原稿の場合、日付は合っていても曜日が間違っているということもあるので要注意です。

そして、原稿に忠実に読んでいても、そもそもの原稿の日本語がオカシイということもあります。

ナレーション収録を担当するディレクターは、正しい日本語を知っている必要があるのです。

このように、ナレーション収録とは、正しい日本語を正しいアクセントで録ることです。

ナレーション収録とは、ただ単に「声」を録るのではなく、「言葉」を録るのです。

そんな意識で、今日も私は収録に臨みます。

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