ケロケロボイスってどうやって作ってるの?(オートチューンについて)
オートチューンとは
音楽業界で近年よく使われているオートチューン。Perfumeなどの声に使用されているあれです。
もともとは、音程の不安定な録音した声や楽器の音を正しいメロディーにするために開発されました。
音にデジタル信号処理を行って機械的に補正するものです。
オートチューンのはじまり
1996年、石油会社で働いていたアンディ・ヒルデブランドという人が、地震データ解析用ソフトが音程の補正にも使えることを偶然発見します。
1997年にアンタレス社はこの技術を製品化、「オートチューン」と命名し発売しました。
オートチューンの普及
それまでもオートチューンを使った楽曲はたくさんありましたが、オートチューンが一躍有名になったのは2000年にDaft punkがリリースした「ワン・モア・タイム」という曲だと思います。
もともは微妙な音程を調整するために使用されてきましたが、この曲では
補正設定を極端にすることで生じる機械的な歌声の面白さがあります。
このあたりから電子音楽の世界でますます普及していきました。
オートチューンに対する批判
オートチューンを使用することに対して批判はかなりあります。
「生の声で正しく音程がとれない人が使うんだ!」
「画一的で同じような曲ばかりになる!」
アーティストの中にもオートチューン使用を反対している人や
拒否している人はたくさんいます。
Perfumeのオートチューンはどうやってるの?
Perfumeも同じくオートチューンを使って声を加工しています。
ただ、録音して音程がずれた箇所を補正するという使い方ではなく、
あえて音をずらしてボーカル録音する → オートチューンで補正する
というような使い方を計算しておこなっています。
音を少し外すのか、大きく外すのか。オートチューンを強くかけるのか
弱くかけるのかで音の出来上がりが大きく変わります。
試行錯誤の上、綿密に計算された声なので真似できません…。
まとめ
賛否あるオートチューンですが、マイクやスピーカーを通した音もそもそも生声でなないのでオートチュン自体を否定するのはナンセンスだと思います。
私個人的にはPerfumeのようなオリジナリティのある使い方をしているアーティストは大好きです。
ただオートチューンを使っているだけのような曲は好きではありませんが…