ラジオCM素材のMO搬入ってどうするの?
※BWF-Jデータ変換でお困りの方は【政見放送のラジオ用データ変換について(BWF-J)】のコラムをご覧ください。
ラジオCMの素材をラジオ局に搬入するときには
特殊なフォーマットに変換してMOディスクに記録する必要があります。(→注1)
今回はその「MO搬入」について書きたいと思います。
<注1/2017年10月追記>
MOディスクによるラジオCM搬入は2018年3月までとの発表がありました。
4月以降に新たに制作するラジオCMは全てRadi Posによるオンライン搬入のみとなるそうです。
民放連「MOによるラジオCM素材の搬入期限について」
https://www.j-ba.or.jp/category/references/jba102357
※ラジオCMオンライン送稿システム「Radi Pos」(ラジポス)についてのコラムはこちらから
搬入メディアの歴史
ラジオCM素材を放送局に渡すとき、
その昔は「6mmオープンリールテープ」で搬入していました。
冒頭の写真左が「5B」と呼ばれた5号オープンテープです。
テープの入った小さな箱に「帯封(おびふ)」と呼ばれる紙を巻き、
そこに素材のタイトルなど録音内容詳細を書くというスタイルでした。
2003年からは「3.5インチMOディスク」(写真右)の使用が始まりました。
オープンリールテープが絶滅状態の今では
MOディスクによる搬入のみ認められています。
20代のスタッフは、オープンリールテープどころか
このMOディスクすら初めて見たと言うので驚きですね。
MO搬入の決まりごと
さて、このMOを使用したCM搬入が少々厄介だったりします。
ただ単に音源データを普段よく使うWAV形式で書き出せばいいというわけではなく
専用機器または専用ソフトでなければ作成できない特殊なフォーマットに変換しなければならず
困った制作会社の方々からのお問い合わせも、よくいただきます。
BWF-J
ラジオCM素材としてMOディスクに入れる音源ファイルのフォーマット形式は
「BWF-J(CM拡張仕様版)」です。
これは日本独自のフォーマットで、簡単に言うと、
個々の音声ファイルにクレジットや秒数・広告主名といった
固有情報(チャンク情報)を付けることが出来たり、
CM原稿のPDFファイルを埋め込んだり、といったことが可能です。
(ただし現在はCM原稿は紙による添付が推奨されています)
BC$
一番重要な機能が「BC$」
CMそのもののスタート箇所と終わり箇所に
「BC$ラベル」(ビーシーダラーラベル)というものを付けなければなりません。
スタート位置には「BC$STANDBY」、終わり位置には「BC$END」。
たとえば20秒CMなら「BC$STANDBY」から「BC$END」の間は
20秒ジャストということになります。
ラジオCM音声メディア素材明細表
そのMOに何が入っているのか?という書類を付けて提出します。
これも統一書式があります。
ラジオCM素材のMO化を承ります
そもそもMOディスク自体も、それを扱うためのMOドライブも流通量が減り
放送局への搬入方法も次のステップが噂されつつありますが
まだまだ局搬入MOの作成でお困りの方も多いのではないでしょうか?
弊社ではラジオCM素材のMO化を承っております。
(以下金額は全て税抜)
◆WAVデータからBWF-Jフォーマットへの変換料(チャンク情報入力を含む)
CM1カット変換 5,000円
◆同じ内容のMOを複数作成する場合
MOダビング1枚 1,000円
※MOディスクの持込可。
※MOディスクを弊社でご用意する場合はメディア料として1枚につき1,500円を申し受けます。
(金額は2017年3月現在/税抜)
お問い合わせ、ご依頼、お待ちしております!