進化するゲーム音楽
Play Station VRが登場し、ますます映像のリアルさに拍車がかかるテレビゲーム。
音の面も負けず劣らず進化しています。
ゲーム音楽の歴史
昔のゲームは容量が少なく、同時に出せる音の数が限られていたため、
その制約の中でいかに印象に残る音が作れるかどうかが鍵でした。
こんな感じのピコピコ音楽、覚えがある人も多いのではないでしょうか?
これは1990年に発売された任天堂「Dr.MARIO」の映像ですが、
ハードであるゲームボーイの発音は3音+ノイズの計4音で構成されています。
音楽だけでなく、効果音も同時に鳴らすことを考えて作っていることを思うと、
当時の開発スタッフの工夫や努力は計り知れません。
開発環境の変化
先ほど紹介した「Dr.MARIO」のリメイク版です。
こちらは2015年発売で、ハードはニンテンドー3DS。
同時発音数や音色数が大幅に増え、リッチな仕上がりに。
ステレオサウンドに擬似サラウンドシステムがついているなど、
音環境の進化が聴いてとれます。
最新ゲームの音環境
2017年1月に発売された、「バイオハザード7 レジデント イービル」の映像です。
※ホラーゲームですので、再生にご注意ください。
昔はゲームハードの中に内臓されている音源を使っていましたが、
現在はホールでの音楽録り、スタジオでのナレーション収録や効果音制作など
ほとんど映画のような音作りがされるゲームも多くあります。
ちなみにこの「バイオハザード7 レジデント イービル」では、
カプコンのフォーリー・ステージで効果音が制作されています。
家具や武器、小物などの生音系のものだけでも700種類以上に及び、
オーディオ・データのサイズは130GBになったそうです。
ゲームそのもののセーブデータが8KB程度の時代もあったことを考えると、
信じられない進歩を遂げています。
リアル志向に拍車がかかるゲーム。
現実に近づくことが今後の業界の発展に繋がるのかはわかりませんが、
音で映像の印象がガラッと変わるのは事実です。
シードアシストでは、「音で変わる 音で変える」をモットーに
よりいい音を求めて日々収録を行っています。