音声制作で使ういろんなメーター
「音」はもちろん目で見ることができません。
耳だけが頼りの音声制作の現場ですが
手助けをしてくれる便利なメーターが色々あります。
今回は、私が実際に制作で使っているメーターをご紹介。
ピークメーター
ProToolsのミックス画面
音量を忠実にリアルタイムで表示するメーター。
録音時に、入力レベルがオーバーしてしまわないか監視するのに必須です。
VUメーター
Waves / VU Meter
歴史も古く音の制作現場には必ずあるこのメーター。
使い方や仕様は業界によってバラバラですが、「音量感」を確認するのには最もポピュラーなものといえます。
ラジオCMのレベル調整にも使われています。
人間の耳は、音量が同じでも
瞬発的な音に対して、実際より小さく感じる傾向があります。
VUメーターは、入力された音量を針で示す単純なものですが
針の反応速度に若干の遅れ(0.3秒)が設定されているために、
そういった人間の聴感に近い値で動作するように作られています。
ラウドネスメーター
Waves / WLM Plus Loudness Meter
より人間の聴感に合わせた音量感を計ってくれるのがこのメーター。
こちらはテレビCMのレベル調整に使われています。
人間の耳は、音量が同じでも
音の高さの違いによって聴感上の聞こえ方が変わります。
2kHz〜4kHzの音(例:女性の悲鳴)が一番聞こえる音域で
超低音域や超高音域(例:モスキート音)は聞こえ辛く感じます。
そういった音域による聞こえ方の変化も加味して
音量感を測定してくれるのがこのメーター。
一番人間の聴覚に近いメーターといえます。
リアルタイムアナライザー
Waves / PAZ Analyzer
音量感を計ってくれる、前出の3つとはタイプが違い
音域の分布を確認できるのがリアルタイムアナライザーです。
例えば「ナレーションの声がモコモコしている」と感じるようなとき
これで帯域を確認すれば、一発で原因が発見できます。
あとこのWaves/PAZ Analyzerは、音のステレオ定位感の確認も行えます。
特にヘッドホンで作業する際に便利ですね。
まとめ
今回は普段使っているメーターを紹介させてもらいました。
とっても便利なんですが、頼り過ぎないように。
耳でしっかり聞いて感じるものを大切に、制作に励みたいと思います。