音楽の情緒 リズム篇
西洋音楽において、音楽の3大要素は、
メロディ、ハーモニー、そしてリズムと言われます。
これまで、メロディ、ハーモニーのコラムはいくつか書きました。
ということで、今回はリズムに着目したいと思います。
リズムとは、音の鳴るタイミングや強弱などの周期的な繰り返しによって生まれる
一定の秩序のことを指します。
メロディ、ハーモニーと違って音階をあらわすものではありません。
一定の時間の中で、音の数をどう分割するか?という特殊な要素です。
拍子
音には強弱というものがあります。音の大きさのことです。
楽曲の盛り上がる部分を大きく、おとなしいメロディのときに小さく、という場合もありますが、
リズムをつけるときにも重要になる考え方です。
同じ音の数でも、リズムが違ってきます。
こちらをお聴きください。
【4/3拍子(=1小節の中に4分音符が3回)x4小節】
【4/4拍子(=1小節の中に4分音符が4回)x3小節】
同じテンポ、同じ12個の音の数ですが、
音の強弱によってリズムが違うように感じ、
スピードにも違いがあるように聴こえることもあります。
さて、これでも悪いわけではないのですが、なんだか動きがないので、
4/4拍子の方を例に簡単にいくつか音の数を減らしたりしてみます。
これでリズムにちょっと緩急がついた感じがします。
これらをもっと複雑にしていくことで、全体のノリ、いわゆるグルーヴが生まれ、
楽曲全体を形作っていくことになります。
リズムによるジャンルの違い
さっきご紹介した和音だとちょっと曲には使いづらいので、
もう少しアレンジして、
これにジャンルの違うリズムベースを3タイプほどつけてみました。
【jazz 風】
【hip hopダンストラック風】
【Break Beat 風】
なんだか偏ってしまいましたが、、
同じ音でも印象が変わったように感じていただけましたでしょうか?
まとめ
ひとくちにリズムといってもたくさんの要素がありますが、
今回はその一部のご紹介でした。
音階がなくとも音楽のジャンルや雰囲気を大きく左右する重要な要素です。
音楽を聴くとき、ぜひリズムにも耳を向けてみてください。