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【ナレーションの技】言葉を立てるためにはどうする?

記事作成日:2019/02/13

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今回のテーマは【ナレーションの技】言葉を立てるためにはどうする?です。

 

たとえば、こんな原稿

たとえばこんなCM原稿があるとします。(弊社の宣伝で失礼します)

 

ナレーション録音のことならシードアシスト。

詳しくは「シードアシスト」で検索!

 

こういう検索ワードで閉めるCMって多いですよね。検索ワードは聴いている人にきちんと伝え、印象に残す必要があります。ではこのCM場合の検索ワード「シードアシスト」という言葉を立てて読んで欲しいとリクエストされたら、どんな工夫をして読みますか?

 

キャリアの浅いナレーターさんがやってしまいがちなのが、検索ワードである「シードアシスト」という言葉を大きな声で読んでしまうパターン。これでは小学生の本読みですね。メーターが急に大きく振ってしまうような、声量が安定していない読みはエンジニア泣かせでもあります。

 

ではプロのナレーターはどうするのでしょう。

 

プロの技

その1:音の高さ

声の大小で表現しなくても、音の高さを上げれば言葉は立って聞こえます。

そのための練習としては、声の大小が付けられないように、あえて小さい声で原稿を読んでみるといいかもしれません。

立てたいワードだけ、音楽で言うところの「キー」を上げればいいのです。

 

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その2:読みの緩急

人間の耳は不思議なもので、変化なく聴こえてくる音に対しては聞き流してしまうこともありますが、その音に何か変化があると「ん?」と思って気がそちらに向くのです。ナレーションでも、ずっと単調なスピードで読むと言葉の印象が残りにくいのですが、立てたいワードを少しゆっくり読むだけで、そのワードが耳に残りやすくなります。もちろん「丁寧に読む」「聞き取りやすく読む」という意味でも、検索ワードに対してよく使う技です。

 

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その3:「間」を取る

CM秒数に対して原稿文字量が多く、検索ワードをゆっくりと読む余裕が無い時にも有効な方法がコレです。

たとえば

 

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と読点なしで一気に読むよりも

 

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というように、立てたい言葉の直前や直後にちょっとした「間(ま)」を置くだけで、検索ワードが耳にスッと入ってきます。

 

 

そしてこれらを駆使するのです

一つのCM原稿の中には、クライアントさまが言いたいこと、強調してほしい箇所が複数あるものです。そんな時には上記の三つの技がワンパターンにならないように、バリエーションを付けながら読むのがプロのナレーションなのです。

私自身はナレーターではありませんが、録音エンジニアとして長年ナレーターの皆さんのプロの仕事を聴かせていただく中で気付いた「技」を参考までに書かせていただきました。よろしければ過去のナレーション収録に関するコラムもご覧ください。

 

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